読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

らふぁえろ☆あくと

イタリア出身の元画家のブログ

ゼウスとその家族

【主題深堀】ギリシャ神話

ギリシャ神話シリーズ第二弾は、ギリシア神話の最高神ゼウスについてだよ。

ゼウスというのはギリシャ語での名前で、ローマでの名前をユーピテル(Juppiter)、英語名をジュピター(Jupiter)というよ。

名前の通り、木星を司る神様であり、雷も操れる、ギリシャ神界最強の神様なんだ。

ゼウスは代々、神界の最高神を務める家柄に生まれたサラブレットなんだけど、彼が最高神になるまでにはまあ、色々とあったのさ。

というのも、ゼウスの父親であるクロノス(ラテン語名サトゥルヌス、英語名サターン)が生まれてきた子供をどんどん飲み込んでしまう、とんでもない父親だったんだ。

なぜこんなことになったかというと、実は、ゼウス家の権力移譲はいつもうまくいっていなくて、親の代もそのまた親とのいざこざの末に権力を手にしたんだ。

その時にゼウスにとってのおじいちゃんウラヌスが、クロノスに向かって、「こんなことしてたら、いつかお前もおんなじ目に遭うぞ!」って言葉を残したんだけど、その言葉が妙にクロノスの心に引っかかって離れない。

いつか自分も子供に追い落とされるんじゃないかと恐れた彼は、自分の子供が生まれるたびにその子を飲み込むようになってしまった。

 f:id:RaffaelloAct:20170313005922j:plain

 我が子を食らうサトゥルヌス, Francisco José de Goya y Lucientes, Museo del Prado

 

その状況を描いたスペインの画家ゴヤの絵は、見たことある人も多いんじゃないかな?

これは下のルーベンスの絵をもとにしていると言われているよ。

f:id:RaffaelloAct:20170313011044j:plain

 我が子を食らうサトゥルヌス, Peter Paul Rubens, Museo del Prado

 

ちなみにクロノスの上にある三つの星は、土星とその輪なんだけど、この絵が描かれた1600年代前半の望遠鏡の精度では、土星の輪をはっきりと見ることができなかったので、左右にひとつづつ小さい星があると思われていたんだって。

他にもブロンズ像なんかも制作されていて、とんでもキャラながら、芸術家たちには人気のモチーフなんだよ。まあ、ギリシャ神話は歴代の画家たちのとって、元ネタの宝庫なんだけどね。

 

さて、そんな夫を持ちながらけなげに子供を産み続けた妻レアも、さすがに6人目の子供が生まれた時には、キレたのさ。子供の代わりに石を産着に包んで夫に渡し、子供は安全な場所に隠して育てることにしたんだ。

 

そうして、密かに育てられたのがゼウス。大きくなった彼は、父の体内で生きていた兄たちを開放し、母や巨人族を味方につけて、当時の最高神であった父を打ち倒し、自分が最高神の座に収まる。結局のところ、こうして祖父ウラノスの予言は当たってしまったんだね。

大人になったゼウスはこんな様な感じ↓

f:id:RaffaelloAct:20170313012946j:plain

 スミルナ(現トルコのイズミール)のゼウス, unknown, Musée du Louvre

 

若者というよりはちょっとおじさんのイメージで表現されることが多いよ。

彼は、ヘラという奥さんもできて、ヘーパイストスという子供(前回話したヴィーナスの旦那さんだね)も生まれたんだけど、ここでハッピーエンドとならないのがギリシャ神話の醍醐味さ。ギリシャ神話の神様たちは、強さと同時に欠点も持っているんだ。

ゼウスの欠点は、女性にめっぽう弱いってところさ。このことが仇となって、数々の問題が起きるんだけど、それはまた次回のお話。

 

それでは、またね!

 

恋に奔放すぎる女神 アプロディーテ改めヴィーナス

【主題深堀】ギリシャ神話

Ciao!こんにちは!

今回は、ギリシャ神話の一番の人気者ヴィーナスについて掘り下げていくよ。

前回は、ローマではギリシャ神話の神とローマ神話の神がある時代から同一視され始めるっていう話をしたよね?(前回の記事はこちら

ヴィーナスもギリシャ神話ではアプロディーテと呼ばれていたんだけど、ローマではウェヌスという神様と同一ということになったんだ。今は英語名のヴィーナスの方が有名だから、今回はこっちで通しちゃうね。

さて、この愛と美の女神ヴィーナスは、非常に美しい神だった。しかも美しく成熟した姿でいきなり海から生まれてきたという設定。その設定に従って描かれたボッティチェリ先輩の「ヴィーナス誕生」は、言わずもがなの名作だよね?

f:id:RaffaelloAct:20170131080300j:plain

The Birth of Venus, Sandro Botticelli,Uffizi

続きを読む

神話の神々

【主題深堀】ギリシャ神話

Ciao!こんにちは。

 西洋画って、古い時代のものになればなるほど何が描かれているのかわかりにくい物が多いよね。特に宗教画ネタは元ネタがわからないと、何のことだかさっぱりだよね。

このカテゴリーでは、わかりにくいテーマの筆頭として挙げられる(かもしれない)ギリシャ神話の神々について、じっくり見ていくよ。

 f:id:RaffaelloAct:20170119230811j:plain

The birth of Venus, Sandro Botticelli

続きを読む